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初めてのネパール旅9日間【アンナプルナトレッキング5日間+カトマンズ観光】①

山登り

世界中の登山者が憧れるヒマラヤ山脈。
いつか自分の目で眺めてみたい——そんな思いを胸に、初めてネパールを訪れ、アンナプルナトレッキング5日間に挑戦しました。

雨の中を歩いた日も、長い階段に心が折れそうになった日もありましたが、
5日間歩き続けてたどり着いた標高4130mの景色は、想像をはるかに超えるもので、しばらく言葉を失いました。

この記事では、ネパール9日間の旅のスケジュールをまとめています。
トレッキング5日間の歩行時間や宿泊地、移動の流れに加え、カトマンズ観光、かかった費用や注意点も紹介します。

これからアンナプルナを歩いてみたい方や、ネパール旅行を計画している方の参考になれば嬉しいです。

1.旅の概要(ネパール9日間の全体スケジュール)

今回のネパール旅は、移動を含めて9日間。
そのうち5日間をアンナプルナトレッキングにあて、トレッキング後カトマンズ観光を楽しむスケジュールでした。

10/299:45福岡発→シンガポール経由→21:40カトマンズ着
カトマンズ泊
10/30~11/3カトマンズ→ポカラ(ブッダ・エアー)
アンナプルナトレッキング
ロッジ4泊
ポカラ1泊
11/4ポカラ観光、午後カトマンズへ戻るカトマンズ泊
11/5カトマンズ観光、23:05カトマンズ発
11/6シンガポール経由→羽田着→福岡

トレッキング中はロッジ泊で、毎日歩いては泊まる、を繰り返します。
体力的には決して楽ではありませんが、日程には比較的余裕があり、無理のない行程だと感じました。

2.アンナプルナ・トレッキング概要(5日間の歩行データ)

トレッキング5日間の歩行データをまとめました。
休憩を含めた実際の歩行時間なので、体力の目安として参考になると思います。

Days行き先時間(休憩含)距離のぼりくだり
1日目Samrung→
Chomrong
2時間23分2.7km650m149m
2日目Chomrong→
Himalaya
9時間30分12.4km1377m722m
3日目Himallaya→
Machhapuchhre BC
4時間36分5.3km901m121m
4日目MBC→
Annapurna BC→Dovan
11時間8分15km627m1807m
5日目Dovan→
Samrung
8時間37分11.9km741m1559m

数字だけ見るとハードに感じますが、毎日こまめに休憩を取りながら歩きました。
特に2日目と4日目は距離・時間ともに長く、体力的にいちばんきつかったです。

引用;西遊旅行さんより

今回私が歩いたのは、この地図の中の
サムルン〜アンナプルナB.C.までのルート(5日間)です。

持ち物・装備品リスト(ネパールトレッキング)

①ザック・登山装備

  • 28Lザック(自分で持つ用)
  • 30Lザック(ポーターさんに持ってもらう用)
  • 登山靴
  • ストック
  • ヘッドランプ
  • アイゼン(旅行会社でレンタル)

②ウエア類・防寒対策

  • レインウエア上下
  • ダウン
  • ニット帽
  • 冬用手袋
  • 帽子
  • サングラス

夏でも高所は防寒対策が必要

③ 着替え・身の回り品

  • 着替え
  • タオル
  • ビニール袋

④ 行動中に使うもの(体力・水分対策)

  • 行動食
  • アミノバイタル⬅️これ必須
  • サーモス水筒…お湯用(ロッジで買えます)
  • 水筒…水用

⑤ 山小屋・衛生用品

⑥薬・体調管理グッズ

  • 高山病の薬(ネパールで購入)…日本では処方箋が必要です
  • 鎮痛剤
  • 下痢止め薬

⑦観光・移動用

  • カトマンズ観光用の服
  • 観光用の靴

⑧貴重品・書類関係

  • 現金(日本円 → 空港到着後すぐルピーに両替)…私は3万円分両替しました^^
  • パスポート
  • ビザ(事前申請)
  • モバイルバッテリー…ロッジで充電可(有料)

総費用・かかったお金

・飛行機代(福岡ーカトマンズ往復)…約17万円
・ビザ代…6,000円
ツアー代(現地旅行会社)…約80,000円
・ポーター、ガイドチップ代、食事代、お土産、その他…約50,000円
・ホテル代(カトマンズ2泊+ポカラ1泊)…約25,000円
・保険代(ファミリープラン)…5,820円

合計:約33万円前後(為替や航空券の時期によって前後します)

*ツアー代に含まれるもの
・カトマンズーポカラ往復飛行機代、
・Sumrungまでのジープ往復代、
・ガイド,ポーター代
・許可書代、
・ガイド,ポーターの保険代、
・寝袋,アイゼンレンタル代


個人手配が多い旅でしたが、
現地ツアーを利用したことで、安全面と手間はかなり軽減されました。
初めてのネパールトレッキングなら、安心料として納得の金額だと思います。

ビザの申請方法

ネパール観光ビザは、日本(大使館・領事館)での事前取得オンライン申請、到着時空港で申請,取得の3つの方法があります。

事前取得事前にオンライン申請し、到着時に取得到着時に取得
方法駐日ネパール大使館(東京)または在大阪ネパール名誉総領事館、在福岡ネパール名誉領事館にパスポートを郵送または持参して申請。※現在、持参できるのは福岡のみ。ネパール出入国管理局のウェブサイトでオンライン申請し、入国時にカウンターで手続き。カトマンズ空港などの入国審査場にあるキオスク端末で必要事項を入力し、レシートを受け取ってカウンターで手続き。
手順オンラインフォーム入力後、申請書類・パスポート・申請料(15日/30日/90日)を同封し郵送または提出。オンラインフォーム入力後、印刷した受付票(サブミッションID記載)を持参。

注意事項いつからでも申請できるが、有効期限は、ビザ発行日から6ヶ月以内ネパール入国15日前から入力可能。


私は福岡在住なので、以下を持参し「在福岡ネパール名誉領事館」に申請に行きました。
・パスポート(残存期間6ヶ月以上)
・オンラインフォーム入力後、印刷した書類(写真をアップロードする必要あり)
・申請料6,000円(15日用)
あっという間に発行してもらえました^^
この方のブログがとっても分かりやすかったです。

旅を終えて、実際に感じたこと

良かったこと・大変だったこと

登山が趣味の私でも、
「5日間連続で、しかも標高の高い場所を、こんなに長時間歩き続けられるのだろうか?」
という不安が、出発前はいちばん大きかったです。

実際、1日目と2日目は雨の中を、ただひたすら登ったり下ったり。
正直、この時間が一番つらかったです。

それでも、途中で立ち寄るランチやカフェで食べるご飯が美味しく、
「また歩こう」と気持ちを立て直すことができました。
小さな楽しみが、大きな支えになりました。

そして4日目。
朝の光に照らされるアンナプルナ山群を目の前にした瞬間、
「ここまで来て本当によかった…!」
心からそう思いました。

この景色と感動は、
実際にここまで歩いて来た人にしか味わえないものだと思います。

どのくらい体力が必要?

正直に言うと、完全な初心者には少しハードだと思います。

ただし、登山経験がなくても、
日頃からウォーキングやジョギングなどで体を動かしていて、
ある程度の体力がある方であれば挑戦できると感じました。

必要なのは、スピードよりも
長い道のりを歩き切る体力と気力
そして、延々と続く階段を登ったり下ったりするための脚力です。

高山病対策は?

正直、これが一番心配でした。

ですが、今回一緒に行った4人全員、
高山病の症状はまったく出ませんでした。

大きかったのは、ダイアモックスの服用だと思います。
私たちは、125mg(1錠の半分)を朝夕の1日2回、
トレッキング前日から4日間飲み続けました。

薬はネパールでも購入できますが、
日本では事前にかかりつけの病院で処方してもらう必要があります。

高所に不安がある方には、
安心材料として準備しておくことを強くおすすめします。

とにかくご飯が美味しい

「ネパールのご飯は日本人の口に合う」と聞いてはいましたが、
正直、想像以上でした

それは、トレッキング中に泊まるロッジの食事も同じです。
雨で濡れて冷え切った体に、温かいスープヌードル。
どこでも食べられるダルバート。
食後に飲むマサラティーや、ハニージンジャーレモン。

どれも本当に美味しく、心までほっとしました。
「食べられる」ということが、こんなにも力になるのかと実感しました。

そのおかげで、日本から持って行ったエナジーバーなどの行動食や、
万が一のための日本食は、最後までほとんど出番なし。
結果的に、これが一番の余分な荷物になりました(笑)。

大変だったこと

1日目から2日目にかけては雨。
降ったり止んだりの中を、ひたすら歩きました。

もちろん、上下レインウェアにザックカバーも装着。
それでも、2日目にロッジへ着いた頃には、
靴の中までびっしょり。ザックの中にも雨が染み込んでいました。

寒いのに、日本の山小屋のような乾燥室はありません。
外に干しても、まったく乾かず……。

この時、濡れた物を分けて入れられるビニール袋が本当に役立ちました。
そして、心から欲しかったのが新聞紙。
濡れた靴に詰めて、少しでも乾かしたかったです(涙)。

これから行く人へのアドバイス

1.着替えは「余裕を持って」持つ

結論から言うと、着替えは思っている以上に必要です。

日本の山小屋泊では、荷物を減らすために2日ほど同じ服で過ごすこともありますよね。
その感覚で今回のトレッキングも、「それほど汗はかかないだろう」と着替えを最低限にしていました。

ところが、まさかの雨。
服がしっかり濡れてしまい、計画が一気に狂いました。

速乾性のウェアだったのでロッジで干せば多少は乾きましたが、
「乾いたような…でも、まだ湿ってる?」という状態。
それでも着るしかありませんでした。

今回はポーターさんに荷物を持ってもらっていたので、
もっと着替えを入れておけばよかったと心から思いました。

雨に当たらなければ問題ないのかもしれませんが、
山の天気は本当に変わりやすいもの。
午前中は晴れていても、午後から雨、というのは珍しくありません。

2.ガイドさんは必要

アンナプルナトレッキングは、ルートが比較的わかりやすく、
世界中から多くの人が訪れているため、道に迷う可能性は低いと思います。

実際、個人で歩いている方も見かけました。

それでも私は、ガイドさんは必須だと感じました。

ガイドさんの役割は、単なる道案内ではありません。
ロッジの手配、最新の天気情報、ルートの状況確認、体調への気配りなど、
安全にトレッキングを続けるためのサポートを、すべて担ってくれます。

標高の高い場所では、小さな判断ミスが大きなトラブルにつながることもあります。
そう考えると、ガイドさんは「贅沢」ではなく、
安心を買うための存在だと思いました。

まとめ

憧れのヒマラヤ山脈を見るため、5日間で約48キロ、標高4130mを目指すトレッキング。
雨の日も、果てしなく続く階段の日もありましたが、最後まで歩き切ることができました。

一緒に歩いた仲間、支えてくれたガイドさん、ポーターさんには感謝しかありません。
忘れられない海外遠征になりました。

ヒンドゥー教と仏教が共存する国、ネパール。
世界中の登山者を惹きつけるヒマラヤ山脈の大きさと、貧しくても穏やかで優しい人々の暮らしに触れ、
「もっとネパールのことを知りたい」と強く感じました。

このあとは、トレッキング1日目からの様子を、写真や歩行時間とともに詳しく紹介していきます。
トレッキング後のカトマンズ観光についてもまとめますので、ぜひ続けて読んでいただけたら嬉しいです。

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